お酒を飲むと太る理由とは？

2017年12月22日2024年4月17日

佐々木恵太

整骨院LiB　パーソナルトレーナーの佐々木です。

年末という事もあり、忘年会シーズン真っ盛りですね！

LiBの会員さんからも「忘年会シーズンで体重管理が大変です」というご相談を多くいただきます。

お話をしている中で「お酒ってそもそもなんでダメなんでしたっけ？」という会話が生まれたため、気になっている方も多いと思い今回は

「お酒で太るメカニズム」

について説明していきたいと思います。

お酒を飲むと本当に太るのか？

そもそも、本当にお酒で太るのか？

という疑問ありますよね？

中にはお酒をめちゃめちゃ飲むのに痩せている人もいますし、「アルコールのカロリーはアルコール自身を消費するために使われるので太らない」という都市伝説もあります。

結論から言うと

だいたいの人は太ります。

という感じです。笑

その理由を解説します！

お酒で太る理由

大きく3つあると思っています。

①一緒に食べるおつまみで太る
②肝臓の代謝が低下するため太る
③お酒自体のカロリーで太る

①一緒に食べるおつまみで太る

お酒だけをのみ続ける人というのは意外と少ないです。
普通は何かつまみを食べながら、お酒を飲みますね。
お酒と一緒においしいつまみを食べるのも、お酒の楽しみですからね。

そう。大体の人が食べ過ぎるのです。

理由は、アルコールは肝臓からのブドウ糖の供給を抑える働きがあるため、血糖値を下げる作用があると言われています。
血糖値が下がる→空腹を感じる→食べ過ぎる。という流れです。

〆のラーメンがおいしいのは、この血糖値が下げるため、炭水化物(でんぷん)を身体が自然と欲するのです。

〆にラーメンが食べたくなるのは生理現象なのです。

食べ過ぎてしまえば、太るのは当然です。
これが、お酒を飲むと太る一番の理由です。

アルコール依存症の方は、痩せている方が多いですが、これはお酒だけを飲み続け、通常の食事もあまり食べないためと言われています。

酒飲みなのに痩せている人は

「栄養失調状態」か「普段から生活習慣によりカロリーコントロールができている方」

のどちらかですね。

②肝臓の代謝が低下する為太る

肝臓は通常は脂肪を分解する作業をしていますが、アルコールが入るとアルコールの分解を優先します。
肝臓は最優先でアルコールから生成されたアセトアルデヒトを「二酸化炭素」と「水」に分解して身体から排出しようとするのです。
そうなると血中の脂肪の分解作業は遅れてしまうため、そのまま分解されずに脂肪として蓄積されてしまいます。

ようは体にアルコールが入ってくると肝臓が

「ちょっと今アルコールの代謝で忙しいから、糖質くんと脂質くんとタンパク質くんの3人は体脂肪のお部屋に行っててー！」

という状態が起こっているのです。

恐ろしいですよね。

また、この脂肪による脂肪肝になると、ますます肝臓の機能は衰えます。
このように、お酒を飲むことにより、肝臓の代謝が低下するため、脂肪が蓄積し太るとともに、太り易い体質になってしまいます。

焼酎、ウィスキーなどの蒸留酒なんかは、このアルコール代謝を肝臓に頼らずに自分で行えるから、太りにくいと言われているのです。

③お酒自体のカロリーで太る

「お酒のアルコールはエンプティカロリーだから太らない」という都市伝説がありますが、エンプティカロリーの本当の意味は栄養が無い（エンプティ）という意味です。
アルコールは「1g 7kcal」です。
特にワイン、日本酒、ビールなどの醸造酒は糖質を多く含む為太り易いです。
体重を気にするのならば、焼酎、ウイスキーなどの蒸留酒の方がよいです。
標準的なお酒のカロリーは以下の通りです。アルコール度数が高いほど、カロリーが高くなる傾向があります。