鍼の”好転反応”について

以前のブログ【鍼治療の後の過ごし方】でも度々登場していた【好転反応】というワードについてです。

人によっては鍼治療後に【好転反応】が起こることがあります。
あまり馴染みのない言葉だと思うので「なにそれ??聞いたことないから怖い。。。」となる方も多いと思うので、アレコレをまとめてみました。

好転反応じたいは【身体が回復に向かっている証】で決して悪いことではありません!!

目次

好転反応って?

好転反応とは?

鍼治療を受けた後、身体が回復へ向かう際に「好転反応」と呼ばれる症状が一時的に出ることがあります。
施術を行うと全身の血流が良くなることで、疲労物質や老廃物も一緒に身体中を巡ります。
こうした変化に身体がついて行かず、さまざまな不快症状となってあらわれるのが好転反応です。

先ほども書きましたが、【好転反応は回復の証】と言われています!
ですが、初めて反応が出たりするとやはり不安になったり、心配になると思うのでしっかり説明と対策をお伝えしたいと思います。

好転反応が出やすい人の特徴

好転反応になりやすい方にはいくつかの特徴があります。

・初めて鍼治療を受ける方(特に緊張している方)
・湿疹や蕁麻疹ができている方
・温泉やお風呂でのぼせやすい方
・空腹で施術を受けにいらした方

※必ずしも該当するからといって絶対好転反応がおこるわけではありません。

好転反応が起こったら?

好転反応が起こった時の対処方法は、基本的には水分をたくさん摂って安静に過ごしていただければ比較的早く症状は落ち着くことがほとんどです。
水分を多く摂ることで汗や尿として、早めに体外に排出されます。

好転反応の種類

弛緩反応

〈特徴〉
マッサージや整体を受けた時に筋肉がほぐれることで、縮こまっていた筋肉に今まで溜まっていた毒素や老廃物などが、巡回することを弛緩反応といいます。
また、筋肉が緩むことで自分の体重を支えるのに意識的に筋肉に力を入れる必要が出てくるのでだるさに繋がりやすいです。

〈症状〉
急激な倦怠感、疲れ、発熱

〈対策〉
急激な倦怠感や疲れが出た時は身体を横にして休むようにしましょう。
その後、軽い運動で筋肉を使ってあげることで整いやすくなってきます。

※弛緩反応かなと思うときはカフェインやアルコールを摂取するのは避けるようにしましょう。発熱が続くのであれば、すぐに病院に行くようにしましょう。

過敏反応

〈特徴〉
過敏反応は施術をしたことで神経の働きが正常になることで今まで鈍感だった部分が過敏になって今まで感じなかった痛みや痒みに敏感になってしまう反応です。

〈症状〉身体全体の痛み、かゆみ、発汗、治療した箇所の炎症、など

〈対策〉
急激な痛みや炎症が出た時は身体を横にして休むようにしましょう。
酷い場合は湿布薬などで炎症を抑えてあげるようにしましょう。

排泄反応

〈特徴〉
排泄反応は身体に溜まった毒素や老廃物を体外に排出しようという働きのことです。汗、尿、便、皮膚に反応が現れると言われています。

〈症状〉
吹き出物、発疹、ニキビ、尿の色が濃くなる、下痢が起きるなど

〈対策〉
排泄反応かなと思った時はできるだけ多く水分を摂るようにしましょう。水分を大量に摂ることで体外に老廃物や毒素を運び出す運動を促してくれます。
また下痢などによって、不要な物だけでなく水分やミネラルなども体外に排出されることによって、脱水症状を引き起こす可能性もあるのでスポーツドリンクなどを飲むようにしてください。
具合が悪いのが続くようであれば、すぐに病院へ行きましょう。

回復反応

〈特徴〉
回復反応は今まで、血行の悪かったところが改善され、うっ血していた(血液が止まっていた)汚れた血液が一時的に巡り始める時にあらわれることで起こる症状を言われています。

〈症状〉
発熱、吐き気、腹痛、だるさなど

〈対策〉
回復反応かなと思った時は水分をしっかり摂って身体を横に休めて安静の状態にしましょう。2.3日経てば良くなると言われている反応ですが、万が一良くならない場合はすぐに病院に行くようにしてください。

どれくらい続くの?

人によったり、その日の身体の調子でも症状の続く長さは違いますが、
施術後に少し休めば落ち着く方もいらっしゃれば1~3日続く方もいらっしゃいます。

しつこいくらい書いていますが、好転反応は【回復に向かっている証】です。
なので、好転反応が落ち着いた後にもう一段階身体の状態が良くなる方が多いです。

不安な方は事前にお声掛けいただければ、きちんとお身体の状態と合わせて説明させていただきます。
その日の状態によって鍼の本数などで刺激量の調整をさせていただくのでご安心ください。

最後に

色々と書いてきましたが、好転反応が起こる方が多いわけではありません。

また、何事においてもそうですが、相性もあるのであまり構えすぎず受けにきていただきたいです。

受けにいらっしゃる時は、空腹状態は避けてくださいね!

不安なことや気になることなどありましたら、些細なことでも良いので遠慮なくお尋ねください!!(^^)
しっかりとカウンセリングした上で施術させていただきます。

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