今月の木之下のオススメの1冊は青山美智子さんの【お探しものは図書室まで】です。
本屋大賞の歴代の作品を遡っていて、まさにピン!!と来たので読んでみました。
あらすじ
【お探し物は図書室まで】のあらすじはこちら⇓
私はこのあらすじだけでそうとう惹きつけられてしまいました。。。
お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?
人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた小さな図書室。
彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。「本を探している」と申し出ると「レファレンスは司書さんにどうぞ」と案内してくれます。狭いレファレンスカウンターの中に体を埋めこみ、ちまちまと毛糸に針を刺して何かを作っている司書さん。本の相談をすると司書さんはレファレンスを始めます。不愛想なのにどうしてだか聞き上手で、相談者は誰にも言えなかった本音や願望を司書さんに話してしまいます。
話を聞いた司書さんは、一風変わった選書をしてくれます。図鑑、絵本、詩集……。そして選書が終わると、カウンターの下にたくさんある引き出しの中から、小さな毛糸玉のようなものをひとつだけ取り出します。本のリストを印刷した紙と一緒に渡されたのは、羊毛フェルト。「これはなんですか」と相談者が訊ねると、司書さんはぶっきらぼうに答えます。 「本の付録」と――。
自分が本当に「探している物」に気がつき、
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008304.html
明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。
感想
一言で言うと、『心の底から温まりました』とにかく、ほっこりです。
原田マハさんとは違ったテイストの温かさのある言葉選びだなぁと思いました。
(ただ、具体的にどうとかは説明できないんですけどね(笑))
1冊の本との出会いでこんなに考え方とか変わるんだ、と思わせてくれるような本です。
読む側の状況とかでも感じ方は違ってくるとは思いますが、心に刺さる言葉がたくさん散りばめられていました。
こんな司書さんいたら私にはどんな本を紹介してくれるんだろう、と考えながら読んでました。
そしてそして、物語の伏線回収も見事すぎました!!!
“本屋大賞“って…??
文学作品に対する賞は、芥川賞や直木賞など日本の中だけでもたくさんあるんですが、今回オススメさせていただいた青山さんのこの本は2021年【本屋大賞】第2位を獲っている作品です。
ちなみに、本屋大賞は
新刊書の書店(オンライン書店も含む)で働く書店員の投票で決定するものです。過去一年の間で、書店員自身で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票するもの、だそうです。
2021年の本屋大賞は町田そのこさんの【52ヘルツのクジラたち】という作品でしたが、私が先に2位だった青山さんの作品に手を出したのは単純に【図書室まで】というワードに惹かれたからです。学生時代から図書室大好き人間にはたまらないワードでした(笑)もちろん、町田さんの作品も読んでみようと思います!
青山さんは2022年にも本屋大賞第2位を受賞されています。本当に毎回面白い作品を書かれる方なんだなぁと思っております。
私個人の意見ですが、色んな文学作品賞がある中で、本屋大賞を受賞している作品がすごく読みやすくて、面白い!と思える作品が多い気がします。
そこからその作家さんの他の作品を読んでいくのが私はけっこう好きです(^^)
しばらくは、青山さんの作品を読むことが多くなりそうな予感がしています(笑)
リフレッシュや息抜きに物語の世界に浸ることはオススメです✨
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