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ここからは大会では経験したことのない

42.196㎞以降の戦いが始まる。

ここまではフルマラソン。

 

そう。

ここからがウルトラマラソンの始まりなのだ。

暑さとの闘い

サロマ湖ウルトラマラソンの特徴としては湖の周りを走るので

日影がない

にも拘わらず予想よりも早く太陽が出てきてランナーの体力をむしばんでいく。

暑さによる発汗での水分・ミネラル不足

暑さによる筋温の上昇での痙攣

 

などで、前を走っていた速いはずのランナー達が続々と歩きはじめる。

足が攣って歩けなくなっている人もいる。

動けなくなって歩道で倒れている人もいる。

 

・・・こんな状況を見ていると

「俺なんて初めてだし、もし完走できなくても仕方ないか。」

「暑いし仕方ないよね。」

なんていう、悪魔のささやきが頭の中を駆け巡る。

国民的行事

そんな悪魔のささやきが駆け巡ったが

ダメダメダメダメ！お前は何しに来たんだ！

と天使の喝が入り、走り続ける。

(もはやどっちが天使なのかよく分からない)

 

それでも周囲のランナーの

「ハァハァ」

「ゼェゼェ」

「うー。」

という息遣いが余計に疲れを増加させる。

正直今のメンタル状態では、その息遣いは耳障りでしかない。

こんな時は音楽に頼る。

サロマ湖ウルトラマラソンの間ずっと聞いていたのはこの曲。

この一曲だけを永遠リピート。

理由は2つ。

①テンポ(BPM180)

ランナーにとってピッチ(テンポ・BPM)は超大切。

これが落ちれば当然進まなくなります。

ピッチが落ちても歩幅が広げられればスピードは変わりませんが、ここにきて歩幅を広げる元気はありません。

個人差はありますが、私はこのBPM180が最も脚への負担がなく走れるテンポなのです。

この曲はBPM180なのでこの曲に合わせていればピッチが落ちる事はないのです。

②歌詞　※一部抜粋

やるぞやるぞやるぞ　俺はやるぞ
下げんなテンション
まずは手近なトコから取り掛かれ

笑いあり涙あり　でも楽しんでるな明らかに

人生毎日旅ばかり
よくやってるまさに神がかり的

ついつい先ばかり見がち
ワクワクが止まらない未来

泣いとけ泣きたきゃ
腕次第じゃ変えられるはずだ　嬉し涙に

とりあえずできる事からコツコツ
ひとつひとつ

とにもかくにも全ては積み重ね

確実に目標への距離縮んでるぞ

長丁場になりそうだな
辿り着くまではひたすら気張って取り組む
たまにスローダウン　軽く冗談言って乗り切る
ひとりじゃ無理！楽に仲間に相談して（さっそく行ってみよう！）

---

今の心境にぴったり過ぎて涙さえ出てくる。

これ一曲を永遠にリピートする事をここで決める。

 

↓ちなみに私が使用していたイヤホンはこれ↓

ワイヤレス

防水・防汗

連続14時間再生

というこれ以上ない装備を兼ね備えたイヤホン。

 

どんどん抜かされていくが『作戦、作戦』『坂で頑張ってもタイムは縮まらないよ』と言い聞かせ、この後の45㎞に備える。

・・・45㎞。

・・・45㎞！？

・・・・・45㎞！！！

まだフルマラソン以上ある！！！！

折れる！！心が折れる！！！

 

よし。

こんな時は。

国民的行事だ！！！！

これ聞いているだけで本当にメンタルが持つのか？

レポート③に続く・・・。

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